キャンピングカーの電源(バッテリー)といえば鉛のディープサイクルバッテリーが主流ですが、今年新しい提案としてポータブルリチウムイオンバッテリーを電源とした仕様を製品化する予定です。
最近は種類も増えてきて注目のポータブルリチウムイオンバッテリーですが、仕様やカタログでのスペックを検討して、いくつかのモデルを手配して実際に使ってみることにしました。
今回はその第1弾が入荷しましたので、さっそくテスト、テスト!
バッテリー容量とコンセントの出力の違いで2タイプを取りそろえようと思っていますが、導入に向けて今回はその小型のタイプ。
主にエブリィベースのN-iで使うことを想定したものになります。
もちろんハイエースベースのモデルでも使えます。
電気部品を取り扱う会社さんも来社されて、実際に電化製品をつないで使ってみたり、あれこれと難しいお話もさせていただきました。
それではいよいよN-iの展示車に載せてテスト。
今回は仮設ではありますが、本来ならディープサイクルバッテリーから取っている車内の電装品すべてをポータブルリチウムへつなぎます。
標準装備の室内照明に加えて、展示車はFFヒーターと液晶テレビも付いていますので、それも併せてすべて運転させました。
FFヒーターも問題なく元気に稼働。ヒーターは20℃に設定し、TVは普通に聞こえる音量でDVDを流し、そのまま3時間放置。
その結果この装備のN-iだとバッテリーを約3分の1消費しましたので単純計算で9時間使えることになります。
実際の使用だとFFヒーターの温度設定や使用時間で消費電力はテスト状況よりも小さくなると思いますし、車内の電装品すべてを9時間使い続けることはあまりないと考えると、もっと長い時間使えることになります。
しかしそれでも丸2日間となるとどうだろうか・・、オプション装備や使い方でといったところでしょうか。
でもこの大きさで使える容量を考えると、室内の広さに限界のある軽キャンパーには非常に優秀なレベルだと思いました。
十分に使い勝手のある相性の良い組み合わせかも。
なにしろこのクラスのポータブルリチウムバッテリーとなるとコンパクトでN-iのリヤの引き出しにも入っちゃいます。アウトドアなどで使う場合は荷物として持っていくにも手軽な大きさです。
重量も軽くて女性でも無理なく持ち運びできますので、最大の特徴である ”ポータブル” という点を活かせるサイズであり、「車外へ持ち出して使える」ことがキャンプやアウトドアなどに新しい楽しみ方が生まれる予感がしますね!
充電に関しては家庭のコンセントから充電するAC充電、車のシガーソケットを使うDC充電ができます。
自宅やRVパーク、キャンプ場などACコンセントがある場所ではAC充電、走行中は車のシガーソケットを使って走行充電、さらにソーラーパネルの活用も検討していきますので、様々なシーンで使い方に合わせて充電できるシステムを考えていきたいと思っています。
今回は1機種のみサイズの検証や使用テストを行いましたが、まだ検証を予定している機種もありますので、引き続き検討をしてクルマとセットでして最適な仕様ご提案できたらいいなと思っています。
どうぞお楽しみに!